夕涼み

角田光代「八日目の蝉」読了。子供ってかけがえのないものなんだな。と、いまさらながら。涙なしには読めない素晴らしい作品でした。 梅雨が明けてからの日曜日は、ベランダで夕涼みを楽しんでいます。ガーデンチェアに腰かけて、海風に吹かれながら本を読む。B&Oの小さなスピーカーから大好きなジョアンジルベルト。 湘南も日中は激暑で、ベランダに出るだけで…

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「200誌以上が月額400円」の脅威

遅ればせながら、「dマガジン」始めました。 僕は小学生のころからずっと雑誌好き。本よりも漫画よりも雑誌です。モノ好き、こだわりの僕の性格は、これまで読んできた数多くの雑誌に形作られていると思う。いまでも毎月2~3誌は必ず購入しています。 だから200誌を超える雑誌が毎月400円で読める「dマガジン」はずっと気になっていました。2~3誌を購入するということは、それだけで2,000円ぐら…

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3 days in 台南 -台南にしたワケ

台湾は日本人に人気の旅先。でも初めての台湾旅行が台南というのは珍しいかもしれません。 今回台南を選んだのは、僕が好きな写真家、川島小鳥の「愛の台南」の影響です。彼は台南が気に入り、台南で撮り下ろした写真集「明星」を昨年発表。それだけでは飽き足らず、今年ガイドブック「愛の台南」を出版しました。 この本はこんな言葉で始まります。 「台湾では楽しいことを開心といいます。いつも…

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危険な小説

長距離通勤の唯一いいところは本が読めること。毎朝、平塚から横浜までの30分を読書に充てています。ノンフィクション派の僕ですが、最近は小説も読むようになりました。 先日、遠藤周作の「深い河」を読み始めたら、冒頭からマズい展開。奥さんを癌で失くす男の話。自分がその立場だったらと想像して、涙が止まらなくなりました。 朝の満員電車でボロボロ涙を流す中年男。奇異に映ったでしょうね。前に立つ人が…

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憧憬

野田知佑のエッセイ「ナイル川を下ってみないか」読了。昨年末に発売された最新刊。モンベルクラブの会報誌に掲載された文章をまとめたもので、1996年~2016年の新旧の作品が混じっていますが、そのおかげで、20年間ブレない姿勢を改めて感じることができました。 野田知佑は僕がもっとも影響を受けた人物の一人。学生時代「こういう大人になりたい」と思っていたのは、彼と私立探偵のスペンサーでした。いずれ…

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やっぱ漫画はオジサンには向かない?

珍しく漫画を読んでいます。奥さんから借りた吉田秋生さんの「海街ダイアリー」。浪人時代、「河よりも長くゆるやかに」を読んだのを思い出します。この作品は、身近な鎌倉を舞台にしているので親近がわく。週末に少しずつ読み進めています。 でも、漫画はオジサンには向きませんね。いや、問題はストーリーやテーマではなくて、字の大きさです。吹き出しの文字が小さすぎて、老眼には辛い。1冊読むとけっこう疲…

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イニシエーション・ラブ

今月23日公開、松田翔太、前田敦子主演のラブストーリー「イニシエーション・ラブ」。 乾くるみの原作、読了いたしました。  「え、ヴィーノさんそういう本読むの?」 ですよねぇ。(笑) 実はこの物語、僕が学生時代を過ごした80年代後半の静岡が舞台なんです。 ○夕樹と繭子が初めてデートした青葉公園のマクドナルド  ↑僕もよく行きました -繭子に遠…

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世界の中心で廃刊を嘆く

毎月楽しみに購入していた雑誌「CAMRA magazine」が、事実上の廃刊になりました・・・  カメラ雑誌はあまた出ていますが、僕の好みに合うのは唯一この雑誌のみ。 ほんとうに残念です。  僕は雑誌が大好き。 本屋に行くとまず雑誌の新刊が出ていないかを確認します。 というよりも、そのチェックのために本屋に行くと言うべきかも。…

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陰翳礼讃

谷崎潤一郎の名著、「陰翳礼讃」読了。   「暗い部屋に住むことを余儀なくされたわれわれの先祖は、いつしか陰翳のうちに美を発見し、    やがては美の目的に添うように陰翳を利用するに至った。    事実、日本座敷の美は全く陰翳の濃淡によって生まれている・・・」 なるほどかつて日本の部屋は薄暗く、そのなかで日本人の美が育まれたのだという主張は、 自分の美意識のルーツを知るようで興…

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恋の歌

俵万智「あなたと読む恋の歌百首」読了。 この本、予想を超えて面白く、胸ときめかせて読んでしまいました。(笑) いくつになっても恋愛は心のビタミンですね。 前掲の「クロッカスの歌」のほかにも魅力的な歌がいっぱい。 こんなのはどうでしょう。     体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ     穂村 弘 彼女は風邪をひいて体温を測っているのかな。 冷え…

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クロッカスの歌

いま、俵万智の「あなたと読む恋の歌百首」という本を閲読中。 日本を代表する歌人が選ぶ恋の歌に、年甲斐もなく胸をときめかせています。 百首のひとつに、寺山修司のこんな短歌がありました。   君が歌うクロッカスの歌も新しき家具のひとつに数えむとする あぁ、なんて瑞々しいんだろう。 とても気にいって、暗唱するほどに何度も読み返してしまいました。 ふたり暮らしを始める男女の若…

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マルノウチリーディングスタイル @KITTE

三度のメシより本屋が好き。 とまでは言わないけれど、週に1~2回は本屋に行く。 図書館もいいな。 学生時代、貧乏大学の図書館には冷房がなかったけれど、それでもよく行ったなぁ。 面白い本と丁寧に淹れたコーヒーがあれば、僕にとってそこは天国。 ゆるやかに豊かな時間が流れる場所。 そんな場所が、先日のぞいたKITTEにありました。 KITTEの4階、「マルノウチリーディン…

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そうか、もう君はいないのか

最近、城山三郎さんの遺稿をまとめた作品 「そうか、もう君はいないのか」(2008年)が文庫本になって再版された。 城山三郎さんは生前茅ヶ崎に住んでいたので、 湘南暮らしのボクらには、ちょっとした親近感がある。 この作品は、7年前に先立った妻容子さんへの愛情を語ったもの。 読み終えて、しみじみと切ない気持ちになりました。 さて。 この週末、うちの奥さんは一人静岡に…

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今週の本-「ロマネ・コンティに挑む~カレラ・ワイナリーの物語」

今日は指定休を取得しています。 指定休というのは振り替え休日のこと。 ボク以外の社員も、お客さんも働いているので、 朝から仕事の電話がジャンジャンかかってきます。 もううんざり。 まぁ、会社に行かなくていいだけマシ。 赤羽の部屋で、掃除や洗濯をしながら電話対応です。 さて、最近読んだ本のご紹介。 「ロマネ・コンティに挑む~カレラ・ワイナリーの…

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今週の一冊-「レベッカのお買い物日記1」

最近読んだ本には"アタリ"が多い。 先日紹介した「東京大学のアルバートアイラー」の後に読んだのは、 福岡伸一「できそこないの男たち」。 これもかなりよかった。 そうして次がなぜかこの本。 ソフィー キンセラ「レベッカのお買いもの日記1」  イギリスで発表されたのは2000年。 日本では2003年に発売され、すでに4巻が出ている。 かなりの人気シリーズの一冊目。 ボク…

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東京大学のアルバート・アイラー

以前から気になっていた本が文庫になったので買ってみた。 東京大学のアルバート・アイラー -東大ジャズ講義録・歴史編  菊地 成孔, 大谷 能生 ジャズ・サックソフォン奏者の菊地成孔が東京大学で行った講義を、 書籍上で再現したもの。 とても面白くて、あっというまに読み終わってしまいました。 ビ・バップ、ハードバップ、モード、フリー、エレクトリックと続くジャズの歴史を、 …

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