選択のオーバーロード現象 -Apple Musicの6か月

毎年年末にJ-WAVEで行われている「ブラジルディスク大賞」。リスナーの投票でその年のベストアルバムを選びます。僕は昨年Apple Musicで聴いて気に入ったヤマンドゥコスタに投票しました。そしたら期せずしてイベントを主催する「月刊ラティーナ」からブラジル音楽のCD5枚が送られてきました!

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けれど実はまだ一枚も聴いていません。わが家にはCDプレーヤーがなく、パソコンに取り込むのが面倒というのが理由のひとつ。でも根本的な原因は、音楽に対する好奇心が減退していることかも。無限の音源を自由に聴けるApple musicによって、音楽とのつきあい方が変わってしまったと感じています。

バリー・シュワルツという心理学者が著書「The Paradox of Choice」でこんなふうに書いているそうです。「製品の選択肢を増やせば増やすほど、購入における消費者の満足度は下がっていく。選択肢が多すぎると人は何かを見落とすのではないかと心配になり、それが不安や分析麻痺、後悔につながっていく」。この現象を「選択のオーバーロード現象」と呼ぶとのこと。

Apple Musicは僕に音楽選択のオーバーロード現象をもたらしたらしい。Apple Musicのおかげでやマンドゥコスタという素晴らしいギタリストに出会えたわけですが、一方で「もっといいギタリストがいるのでは?」という気持ちが芽生えています。彼のアルバムを深掘りする前に、別のギタリストを探してしまう。他のジャンルでもそんな調子で、何を聴いても充足感が得られないんです。

高校時代、3,000円近いお金を支払い清水の舞台から飛び降りる思いで買ったユーミンのアルバムは、すべての歌詞を覚えてしまうくらい繰り返し聞きました。毎月1,000円で無限の音源を手に入れたいま、あの頃よりも幸福になったんだろうか・・・

大金を手にし、欲しいものが何でも買えるようになったとき、ヒトは同じ気分を味わうのかもしれませんね。だとしたら、大金持ちにはなりたくないなぁ。ま、望んでもなれないけどね(笑)。

そういえば送られてきた5枚のCD、わざわざパソコンに取り込まなくても、たぶんApple Musicに入っていますね。これまた嬉しいような嬉しくないような・・・





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この記事へのコメント

  • 監督

    >毎月1,000円で無限の音源を手に入れたいま、あの頃よりも幸福になったんだろうか・・・
    う~ん、考えさせられますね。
    私はApple MusicもPrime musicもほとんど聞きませんが、YouTubeで知って気に入ったものは今でもCDを購入してアルバムとして聴いています。
    アルバムから1、2曲だけリッピングで取り込むのは何か違うような気がしちゃって・・・。
    2020年01月13日 19:37
  • トリバン

    まさに、applemusicのジレンマですよね。
    身を委ねて大海に漕ぎ出すのか、入江に留まるのか。
    私は、大海に乗り出しては、港に戻る繰り返しです。(^^ゞ
    2020年01月13日 21:35
  • ヴィーノ

    >監督さん
    確かにいいアーティストを見つけたら、その曲だけでなくてアルバムも聴きたいですよね。いろいろなアーティストの曲を集めてプレイリストを作るのは馴染めないので、僕もアルバム単位で聴いています。(^^)
    2020年01月14日 07:13
  • ヴィーノ

    >トリバンさん
    ジレンマですよねー。「大海原を自由に航海していいんだよ」と言われて漕ぎ出しても、すぐに迷ってしまうカンジです。何ごとも、少し不自由だったり制限があった方が、対処しやすいのかもしれないなぁ。などと、考えてしまう今日このごろです。
    (^。^)
    2020年01月14日 07:19